ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2回目)をみた。

盛岡での上映も残り2日、ってことでヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を観に行った。2回目。

鬱展開への耐性が異常に低い人間なので、いわゆる「27話」に入ってからはとてもキツい。前回は「今日の日はさようなら」の歌詞、「また会う日まで」に賭けて何とか耐え切った。今回はすこしだけ落ち着いて観れたような気がする。

それで、安心したことがふたつ。ダミープラグでの動作中はモニターが切れているから、シンジがあれの最中を見ていないこと(音はモニターされている)。もうひとつは、「父さんはアスカを殺そうとした」といっていること。「殺した」ではなかった。結果がどうであれ、アスカを見殺しにすることを決断したことに対しての怒りではあると思う。が、あの状況(この時点でダミープラグは外れているので、終わったあとの凄惨な光景は見ているはず)でも、アスカが死んだはずはないと信じていたんだ。自分はそう思う。それでほんのすこし、心の平穏を取り戻す。

以下、1回目で気がついたことも含めて感想をメモ。

  • チルドレンたちが14才らしくなったなあと思った。今までのエヴァは大人になったり子どもになったりで、あんまし14才な感じがしなかったんだ。
  • 何しに出てきたのかわからないとか言われてるけど、おれはマリが好きだ。というか鶴巻好きなのかもしれない。サードインパクト起こしかけるとこ、考えてみたらフリクリっぽいな。
  • シンジが出て行くときの三石琴乃の演技はぐっとくる。
  • 第8使徒迎撃時の「走り」。最初みたときに、すっかり本田雄だと思い込んでいたのに、聞けばCGだという。パンフ読んだら本田雄がラフ原画→CG→調整だという。謎が解けた。第8使徒を倒したあとで、ビルの間をLCLの洪水が流れるとこは橋本敬史だと思うけれど、自信もって原画マンを特定できるカットがあまりない。情けなし。
  • MATビハイクルのベース車であるところのコスモスポーツに「ロータスの狼」風のストライプってのは、スーパーカー世代はみんな考えるよねえ。ミサトのアルピーヌのドリフト表現がいまいちだったなあ。もう少し(ダイアゴナル)ロールを大げさにしたほうがリアルに見えると思うんだけど。
  • 全体的に作画のレベルは凄いんだけど、荒れてるカットは一部あった。DVD/Blu-rayの発売や「Q」の作業は遅れそうだ。
  • スタッフロールの背景中央に水平に光の線が入っていて、スクロールしてくと中央で光った感じに見えるのが好きだ。まさに「スタッフに光を当てる」。庵野秀明がヱヴァでいちばんやりたかったことって、力のあるスタッフが活躍できる場を作って、ちゃんとお金を還元するということではないのかなあ。そう考えると、いまいち意味不明なタイアップも許せる。