劇場版 天元突破グレンラガン 【螺巌篇】をみた。

自分は、(少なくとも現時点では)ヱヴァよりもグレンラガンのほうが好きだなーとつくづく思った。

TV放映時から作画のクオリティが異様に高く、予想よりも新作カットが多かったとはいえ、画面の完成度はヱヴァと比べれば見劣りする。もともと詰め込み気味のドラマは、時間の制約で欠落したうえに、シリアスとコミカルのバランスも崩れてしまった。アンチスパイラルとの最後の戦いまでは、いまいちかなーと思いながら観ていた。

でもラストバトルの大きな改変は、どんどんエスカレートしていったTV版の、さらにエスカレートした続きを見せてくれた。そして「空色デイズ」。泣ける。これがほんとの「主題」歌だよなあ。

ヱヴァ破の感想をあちこちで読んで、ビルドゥングスロマンとしてあれを評価するのってどうなんだろう?と思ったし、「ゼロ年代」の象徴としてマリを叩く風潮もどうなのよ?と思う。グレンラガンはシモンだけでなく、ヨーコやニアやロシウはもとより、ヴィラルやロージェノムの成長さえ描いてるよ?後に続く世代につなげることを一貫して描いてるよ?

というわけで、グレンラガンおもしろいです。ただし、劇場版を観る前にテレビ版を全部見るのは必須。