見切れていてもライトが当たっていなくても

律はそこにいるのである。

画面右上、バスドラムのフロントヘッド(前側の皮)の反射で、隠れて見えない右足の演奏を表現しているわけです。ライブを観に行ったことがある人はピンとくるはず。(画像は、けいおん! 第12話「軽音!」より。 )

けいおん!1期の、こういう目立たないようにこっそり忍ばせている音楽への愛情が好きだった。けいおん!!2期は、3話まで観たところでは、わりあい音楽ネタを前面に押し出してる印象。キース・ムーンはまだしも、「渡り鳥」からコージー・パウエルを持ち出すところとか、分かりにくいネタを堂々と…「GO! GO! MANIAC」ってそういうことか?もしかすると、1期の成功を受けて、音楽好きやバンド人口を増やそうと本気になっているのかもしれない。

さて、作中では勢い勝負のドラマーとして描かれている律なんだけど、実は意外に細かい。そういうところもキース・ムーンぽいと言えなくもない。放課後ティータイムの楽曲としてはテンポゆっくりめの「私の恋はホッチキス」がわかりやすい(間奏のたった1回だけのリムショットとかぐっと来る)。唯や澪の演奏力がよく話題になるが、川口千里の演奏動画を観ると律も相当なもんである。

2期の感想はそのうち。