「魔法少女まどか☆マギカ」11・12話を観た。

Twitterはてブフィードリーダーをほぼ封印して予備情報なしで観た。ネタバレはそんなに気にしないけど、他の人の感想に影響されない状態で観たかったので。で、自分の感想をかんたんに。

おもしろかった。まどかの願いについては、悲劇を望まない最強の魔法少女という設定から「ファイブスター物語」のクローソーを思い浮かべていたので、悲しい運命を終わらせるための願いになるだろうとは思っていた。全てをなかったことにするのではなく、希望をもつことが間違いである世界を変えるという願いは、まどかの誠実さの表れとしてすごくよかったと思う。心を決めたあとのまどかの表情、声。蒼樹うめ+岸田隆宏のデザインと悠木碧の力を強く感じた。

描写が魔法少女の世界に寄っていて、普通の生活を失う怖さがあまり感じられないのが不満だったのだけれど*1、11話で個人的にはわりとOKになった。まどかの母と先生とのやりとりが嬉しかった。さやかが死んで、仲の良かったまどかを心配して母親をフォローする。いい先生です。あのシーンがあるからまどかをほむらの元へ送り出すことができたわけなんで、ワルプルギスの夜を止めたのも宇宙の法則をねじまげたのも先生のおかげ。それは冗談としても、周りの人たちを描いてくれたおかげで、まどかが見えてきたというのもある。

最後まで観て、感じたのはまどかと作り手の誠実さだったというのは自分でも意外だったなあ。

おまけ

*1:突然、理不尽に夢と希望が奪われ、その状態で人生が続く「夢喰いメリー」マジ怖いです。