2009年ベスト/ワーストアニメ

指定の時間から少し遅れてしまったが、反=アニメ批評さんの年末企画に乗ってみることにする。

BEST: けいおん!

この作品のおかげで、おおむね25年ぶりぐらいでアニオタに戻ることになった。それほど多く観たり読んだりしているわけではないけれど、音楽(バンド)を描いたフィクションの中で、個人的にはトップクラスに位置する。これほどバンド描写に納得ができたのは森脇真末味「おんなのこ物語」以来だ。

そういえば「おんなのこ物語」は、技術も才能もあるメンバーが集まったバンドが物語半ばで崩壊し、主人公は「ドラムが叩きたかった」という理由で無名の「ゆるい」バンドに加入するマンガだった。メジャーデビューするとかビッグヒットを飛ばすとかいった、ありがちなサクセスストーリーに逃げず、日常としてのバンド活動を描いているところは似ているかもしれない。

意外に骨太な音楽ものとして観ていたので、実はなぜこんなに人気が出たのかわからなかったりする。かきふらい堀口悠紀子が生み出したキャラクターは確かにかわいいと思うけれど、プレイヤーとしての評価も一緒になってしまう。音楽ものとして評価する人が少ない気がするので、もう少し何か書いてみようと思っている。

WORST: サマーウォーズ

前にも書いたが、自分で料金を払って観た映画で途中で出てきた経験は、この作品以外にない。最後まで観ていないのにワーストにあげるのはフェアではないが、それくらい神経を逆撫でされた作品だったので。