「けいおん!!」1話アバンタイトルについて。

けいおん!!1話アバンの素晴らしさについてはいろんなところで言及されているので簡単に。

座ってギターを弾く唯の後ろ姿。リズムに乗っている表現が見事。もちろん、前から描いた場合の作画コストを省略するという意味もあるだろう。しかし、「全身でリズムを感じて弾くダイナミックなプレイスタイル」というキャラクターが確立しているからできること。この「全身でダイナミックに弾く」スタイルはEDの下記カットでわかるように、きっちり梓と描き分けられている。フレーズの違いはあるけれど、梓は割りと細かくリズムをとらえるタイプ。

ちなみに、気がついていない人も多いと思うのだが、1話アバンの唯のギターには唯の鼻歌が小さな音量で入っているので、興味のある人はボリュームを上げて確認してみてほしい。唯は歌うギタリストなのだ。

このシーンはおそらく新歓ライブの練習として描かれたもの。「私の恋はホッチキス」のイントロは唯のリード・パート(けいおん!8話「新歓!」で「歌詞わすれたー!」のアレ)で始まるのだが、ここではコード・バッキングを弾いている。つまり、リードは梓が弾くことになったわけだ。前年の新歓で感動した曲、軽音部に入部することになったきっかけの曲のリードを梓が弾く。泣けるよなあ。

で、話題になったウインドミル奏法。

これ、この部分の音がアップストロークになっているので、もしかしたらほんとにウインドミルで弾いてる音かもしれない。けいおん!!音楽チームのこだわりから考えると、有り得る話。唯は簡単そうにやってますが、慣れないとケガする可能性があるので気をつけて。

最後、エアギターというお題を振られてウインドミル奏法をついつい繰り出してしまう豊崎愛生(8分すぎあたりから)。さすが小学5年生でミッシェル・ガン・エレファントに出会い、パブロックやらトム・ウェイツにハマった愛生さんである。たしかWhoも好きだったはず。

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